神戸から分子栄養学カウンセラーのはやしくみこ先生をお招きして、「食」についてお話ししていだだきます。
スタジオハクでは、「シンギングボウル」でお馴染みのくみこ先生ですが、はり・きゅう師、マッサージ師の資格をお持ちで、中医学、アロマセラピーやアーユルヴェーダなどの伝統医学なども学び、ヨガ講師としてだけではなく、分子栄養学のカウンセラーとしても活躍されています。
(シンギングボウル愛が強過ぎて、そちらの印象はあまりありませんが・・・)
前回は良いシンギングボウルを届けたいと、熱い情熱を持って来福していただきましたが、今回は、「もう、体のことはいいねん」とうそぶく、くみこ先生を説き伏せ、ほぼ3年半ぶりに「食」についてのワークショップを行ってもらえることになりました。
「食」や「栄養」の情報は溢れんばかりです。
美味しいもの、健康的な食べ物、新しい食材、病を治す栄養、これを食べるとこうなる、というような「情報」を聞いて、なんとなく食べてるけど本当に効いている?
と思ったことないですか?
新しい食材や栄養の効果など 、この先も情報を目にすることはたくさんあるでしょう。その中で
「自分に必要なものを自分で選ぶ」 が今回のWSのテーマです。
栄養、体内の生理システムという点から考えれば 、「食」「栄養」の基本は共通です。
そこさえ押さえておけば 、自分に必要なものを選ぶ「取捨選択」ができます。
何より、食べただけでは「体内」に入っているとは言えません。
食べたものを消化して吸収することではじめて「体内」に取り入れること、つまり栄養とすることができます。
何を食べるか、ということと同じように、どう食べるか、ということも大切です。
そして何を選ぶのか、ということは、何を減らすのか、ということでもあったりします。
健康によい、と言われる食材を取り入れるより、今習慣になっていることを減らしたほうがよりわかりやすい変化があることも多いのです。
押してダメなら引いてみろ、です。
科学的な栄養学も、生理学的な身体のシステムでも、伝統的療法であっても、基本は同じです。生きていく上でのエネルギーを作る仕組み、食べたものを栄養としていく仕組みなど、基本的な知識から、それを応用していきます。
・サプリメントやプロテインは必要か?
・健康診断に引っ掛からなければ砂糖もお酒も大丈夫か? ・発酵食品はどういいの?
など、日々の疑問を解く助けになるようなことを 「栄養」的に話していきます。
様々な疑問などを対話形式を入れつつ進めますので、質問があればいつでもお答えします。
講座のトピック
●体内のエネルギーを作る仕組み
● 栄養の吸収と排泄の仕組み
●「病は気から」の仕組み
● 栄養のあれこれ対話「これって一体どうなの?」
・たんぱく質補給にプロテインってどう?
・糖質カットはヘルシー? など
◉日時:9月30日(土)15:00-17:00 (2h)
◉料金:5,500円(税込)
◉持ち物:楽な服装(動きません)、飲み物、筆記用具、健康診断の血液検査の結果など(あればお持ちください)
◉申込方法:こちらから
◉講師プロフィール:
はやしくみこ
神戸在住 vedana代表
鍼灸マッサージ師
シンギングボウルセラピスト
分子栄養学カウンセラー
ヨガインストラクター
全米ヨガアライアンスRYT200指導者
(E-RYT : Experienced Registered Yoga Teacher)
1998年にはり師きゅう師マッサージ師の国家資格を取得。
中医学だけでなくアロマセラピーやアーユルヴェーダなどの伝統医学なども学ぶ。
最新の科学的な身体機能の見解を学ぶ日、分子栄養学や脳科学的なトレーニングなど、現在も趣味的に学び続けている。
2004年、ヨガの指導をスタート。
からだのことや科学や物理、そして精神世界の学び、すべてシンギングボウルにつながり今に至る。肉体はあくまでこの世界の目に見える肉体的なもの。 実在的なものへと導かれながら、シンギングボウルをこよなく愛する日々。
栄養と栄養素の違い
分子整合栄養学について知る前に、「栄養」と聞いて思い浮かぶものは何でしょう?
「肉や魚、卵などのタンパク質、野菜からはビタミンが摂れるかな?」
実は、そのタンパク質やビタミン・ミネラルなどは、厳密には「栄養素」と呼びます。食べ物に含まれる栄養素を、毎日生まれ変わる私たちの身体の材料として使っている。その栄養素でできているのが、私たちです。
そもそも栄養(nutrition)とは、地球上の生物すべてが行っている生命現象の営みのことです。生物はみな、その生命を維持するために必要な物質を生体内に取り込み、利用して、要らないものを排泄して生命を維持しています。その栄養に関するすべての現象について研究する学問を「栄養学」といいます。
私たちの細胞を構成する分子
それを、もっと細かい目で見てみるとどうでしょう。私たちを小さくしていくと、“生きていると認められるいちばん小さな単位”が細胞になります。そしてその細胞1つひとつが食事から得られる分子(栄養素)でできています。私たちの全身は数十兆個の細胞でできており、それら1つひとつの細胞の成分は、その細胞の種類にもよりますが、常に壊されて新しく作り変えられる、ということを繰り返しています。
皆さんも聞いたことのある「タンパク質」や「ビタミン・ミネラル」は、栄養素、つまり食べ物やサプリメントとして摂取される物質です。私たちが摂取した食べ物は、消化・吸収というステップを経た後、初めて身体の中に入り、そして細胞に利用されます。細胞はその栄養素をうまく利用して、仕事をするためのエネルギーを作ったり、新しい髪の毛や皮膚として生まれ変わったりします。私たちのDNA(遺伝情報が書き込まれている設計図のようなもの)も、アミノ酸や葉酸などの栄養素でできています。
一般的な栄養学と分子栄養学の違いとは
分子整合栄養学(Orthomolecular Nutrition)は、またの名を分子整合栄養医学(Orthomolecular Nutrition and Medicine)、オーソモレキュラーニュートリション、分子栄養学とも呼ばれます。栄養士さんが学校で学ぶような一般的な栄養学は、もともと欠乏症の歴史から発展しています。有名なところでは、ビタミンCが足りないと壊血病、ビタミンB1不足では脚気という疾患の原因となります。「足りないとこんな病気になるので、その病気にならないように栄養素を十分に摂りましょう」というのが一般の栄養学です。
一方、分子整合栄養学では、その欠乏症の予防・改善という枠を超え、目的に応じて栄養素の摂取量を増やすことで、より多くの作用を期待します。「病気にならない量」ではなく、1つひとつの細胞が必要とする栄養素の最適な量、適切なバランスを整えることによって、その細胞が正常に機能できるようになることを考えた理論です。
分子整合栄養学とは、ギリシャ語の「正しい」という意味に由来するortho(正常な)と molecule(分子)を組み合わせた” Orthomolecular”というライナス・ポーリング(L. Pauling)が提唱した医療の新しいパラダイムの方向性を示す造語で、私たちの身体の中に正常にあるべき分子(molecule)を至適濃度に保つ(ortho)充分量の栄養素(nutrition)を摂取することによって、生体機能が向上し、病態改善が得られるという理論です。分子整合栄養学は、私たちの身体がもつ本来の力を最大限に引き出し、オプティマムヘルス(単に病気でないだけでなく、心身ともに最高·最善の健康状態)の実現を目指します。
出典 分子栄養学タイムズ
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